目次
言語習得と言語発達
言語習得過程の仮説
インプット仮説(クラッシェン)
- 5つのモニターモデル
- i + 1(予測して1を出す)言語は理解可能なインプットを通して習得される
- 文法からは習得がおこらないので不要
- アウトプットは習得に不要
アウトプット仮説(スウェイン)
- インプット+アウトプット
- 学習者が発話することで正しい規則を習得していく
- 理解と産出のギャップへの気付き
- 仮説検証により中間言語へ
- 繰り返しの発話で中間言語の自動化できる
インターアクション仮説(ロング)
- 意味交渉、明確化要求、確認チェック、理解チェック
- 人とのやり取りによって、インプットを理解できる
エラー分析
対照分析
- 母語と学習言語の違いを分析
- 誤用はその違いから生まれる
- 母語の干渉
- 誤用は排除すべきもの
- 正確さ重視
誤用分析
- 誤用は必然
- 過剰一般化:規則を適用外のものに使う
- ミステイク:単なる言い間違え
- エラー;どの場面でも同じ間違いをする
- 言語間エラー(母語の干渉によるエラー)と言語内エラー(目標言語の規則などの複雑さが影響して間違えるエラー)
- グローバルエラー(文意が判別できないエラー)とローカルエラー(文意はわかるエラー)
中間言語研究
- 回避:誤用を避けようとして苦手な項目の使用を避けること
- 言語転移:母語が目標言語に影響を与えること (正プラス、負マイナス転移)
- プラグマティックトランスファー(語用論的転移)
- お茶をいれてくれない? いいえ、できません。
- 訓練上の転移
- 化石化
- 後戻り、逆行(バックスライディング)
バイリンガル教育
- バランスバイリンガル、ドミナントバイリンガル、ダブルリミテッドバイリンガル
- カミンズ 言語の敷居説 2言語の到達レベルと知的発達の影響
- アディティブ追加型(母語+もう一つの言語)、サブトラクティブ消滅型(モノリンガルとなる)
- モノカルチュラル、バイカルチュラル、デカルチュラル
- SUP(Separate Underlying Proficiency)二言語バランス説
- CUP(Common Underlying Proficiency)二言語共有説
- BICS(Basic Interpersonal Communicative Skills) 高コンテクスト、具体的な場面、生活言語能力
- CALP (Cognitive Academic Language Proficiency) 低コンテクスト、抽象的な場面、学習言語能力
- イマ―ジョンプログラムどっぷりつかる:人為的に目標言語環境を作り出す
- サブマージョンプログラム溺れて浮かび上がれない:主要言語優先の授業の中に少数言語集団の子供が参加
- 入り込み、取り出し、センター校、拠点校持と転移を高める
教材分析
- 学習者の目的に応じて指導内容は決定
- 知識獲得型から、課題遂行型へ
- 課題遂行のための育成すべき能力(文法、社会言語、談話、ストラテジー)
- シラバス(教える項目の一覧表)
- 文法
- 構造
- 場面
- 機能
- 話題
- ガニェの9教授事象
- 学習の注意を引く
- 目標を知らせる
- 既習項目を思い出させる
- 新しい学習項目を提供
- 学習方法を提供
- 練習機会の提供
- フィードバック
- 評価
- 保言語習得と言語発達
コースデザイン
- レディネス調査、ニーズ調査
- 目標言語調査、目標言語使用調査
- シラバスデザイン、カリキュラムデザイン
- 授業計画
- PPP (Presentation, Pratice, Production)
- 初級 SSS (導入/わかる、基本練習/おぼえる、応用練習/使う)
- MMC (Mechanical, Meaningful, Communicative
- 中上級、前作業、本作業、後作業
- 評価
- 反省的実践家(ショーン)
教育観の変遷
戦後の教育観
年代 | 主義 | 考え方 | その他 |
1950- | 行動主義 | 行動主義心理学の考え 条件付け 人間の行動は外から受けた 刺激に対する反応か習慣的に 形成された結果。 賞罰を効果的に活用 | 動機: 反応に対する賞罰 教師: 調教師 |
1960- | 認知主義 | 認知心理学の考え さまざまな情報をどう処理 しているのかという観点から 人間の記憶、思考、学習、言語 などの情報処理過程の仕組み のモデル化を試みた | 動機: 知的好奇心 教師: ガイド |
1980- | 状況 ・ 構成主義 | 現実は社会的に構成される 学習は共同体の中での相互作用 社会と文化の働き重視 ヴィゴツキー(最近接領域説:子供が 独力では無理でも周辺の援助があれば 問題解決できるレベル) レイヴ、ウェンガー (正統的周辺参加を通した 状況的学習:学習者が共同体の中で 成長し新参者から1人前になること) | 動機: グループ活動への参加 教師: 活動の後押し スキャフォールディング、ピアラーニング |
自己研修型教師
Teacher Development
内省型教師
Action Research
Teaching Portfolio
Assessment
Plan-Do-See