4月のある日、銀座で日本語学校の授業前にランチを食べようとお店に入った。
和食が食べられるお店に入った。
出し巻き玉子定食と言う言葉に惹かれ、久しぶりに出し巻きを食べることにした。
定食が運ばれて1口、2口めで、何だか喉に違和感を感じた。あきらかに何かが喉に少し詰まった感じで、咳をして喉からその異物を出そうと試みる。
だけど、その違和感は消えない。風邪もひいていたので咳が止まらなくなりむせる。そうこうして、ひとしきり咳ごもった後にようやく落ち着き、とりあえず食事を済まして、授業へ向かう。
何かが変だ。授業中も咳が出て何度もむせたが何とか乗り切り帰宅。
何日か経てばこの違和感もおさまるだろうと思いつつ、1ヶ月経っても様子は変わらない。普段の生活に支障がない分、単なる小さな違和感で季節が春から梅雨に。
一瞬出そうになった時もあったが、喉につまったモノは出ない。
意を決して、町のお医者さんへ行ったのが6月半ば。
耳鼻咽喉科を探して見つけた近所のお医者さん。先生は鼻と喉を診て、アレルギー性鼻炎だと思うと診断、そして鼻に吹き付けるお薬を処方。
(先生)「これを1ヶ月ほど続けてみてください。」
(私)「はぁ」
何かが詰まっていると伝えたが、鼻炎なのか??
納得はいかないが、仕方ないのでその薬を朝晩2回続けてみた。しかし一向に改善の兆しはない。
そして季節は8月に。
よし、今度は総合病院へ行ってみよう。そう思い立って昨日病院の耳鼻咽喉科へ。
今度の先生は、私の症状を聞いて、鼻に麻酔をかけカメラで喉の状況をチェックしてくれた。はじめての試みでちょっと緊張した。鼻から喉にチューブを通すときにツンとするがそこまで痛くはない。
(先生)「おや? 何かあるな」と先生がコメント。
私は心の中で小さくガッツポーズ!
(先生)「もう一度麻酔を強めにして、中に何かあるので取り出してみたいと思います」
取り出せるかどうかはわからないが、少なくとも何かがあることを見つけてくれたことがうれしい。
(先生)「用意をするので外で少しお待ちください」
5分後に再度部屋に入ると、看護婦さんが横に。そして管でカメラを先生が操作しながら、異物を取る操作をおそらく看護婦さんがおこなっていた。
(先生)「開いて」「閉じて」
私に言っているのかと思いきや、看護婦さんへ何やら指示をしていた。
(看護婦さん)「息を鼻でしてください。 肩の力を抜いて」
看護婦さんのおかげで、私の緊張が少しおさまり、上手に息ができるようになる。 しばらくすると、
(先生)「何だろうね、取れたけど。何だ?これは?」
見せてくれたものは、細い銀色の柔らかい針金のようなもの、1センチ程度か。
びっくりだ! こんなものが喉に4ヶ月も詰まっていたなんて。
恐ろしい!!!!!! でも良かった。
これで、4ヶ月体にあった異物が取れた。
これがそのまま残っていたらどうなっていたのかな。
2019年8月16日の誕生日におこったできごととして、感慨深い。